自然は低コストなストレス解消法!
趣味が散歩な私。
なにが好きなのかなーと考えてみると、
- 平凡な日常でも小さな発見などで楽しめること
- 今日も前進しているなーという感覚(物理的にですが)
- 自然に触れること
あたりが思い浮かんでくるわけです。
さて、自然に触れることが好きなのもあり、『森林浴』という本を購入して読んだんですが、なかなか良かったので紹介します。
なぜ森林浴が必要なのか
著者曰く、
人は人となって700万年が経過しますが、その進化の過程において、99.99%以上を自然環境下で過ごしてきたため、人の体は自然対応用にできています。
とのことです。
個人的にはこの一文がいちばんタメになりましたね。
たしかに
「俺は27年間(10,000日間)田舎暮らしだったけど、1日東京に住んだからすっかり慣れたぜ!」
って言ってる人がいたら
「は?」
ってなりますよね(笑)
99.99対0.01という比率を考えたらそういうことなんです。
というわけで、直感的にはわかっている「自然に触れることの大切さ」を科学的に説いている本です。
森林浴の恩恵
自然に触れることによるメリットは下記のとおり。
だいたい想像通りですね。
- ナチュラルキラー細胞増加(免疫機能改善)
- 交感神経活動の低下(ストレス軽減)
- 副交感神経活動の上昇(リラックス)
- 血圧の低下
また、効果を得るだけならわざわざ森を歩かなくてもOKとのこと。
本書では、
- 公園
- 観葉植物
- 盆栽
- フラワーアレンジメント
- 花の香り
- 木の香り
のそれぞれで効果があることが示されています。
個人的に気になったのが、
ヒノキ材を見たとき、ヒノキが好きな人は血圧が低下することが報告されています。
とか
花によって得られるリラックス効果は、あなたがどの程度、その花が好きであるかということと関係しています。
とか。
そのままですが「好きな匂いだと効果増すかもよー」ってことですね。
木材の匂いとかが嫌いって人はあんまりいないでしょうけど。
この本について
科学的な検証についても記載がありましたが、かたーい感じ内容ではなかったです。
むしろ自然の写真が豊富で、瞑想の方法とかも書いてあったので、読むだけで気分がスッキリする本でした。
実験とかのマニアックな部分はまた気が向いたら書きますねー。
では。
誠実性・勤勉性が高い人は具体的にどういった特徴を備えてるの?
以前「自制心があれば人生うまくいく!」と書いたとおり、自制心・セルフコントロール・誠実性・勤勉性といったものはとりあえず重要なわけです。
「自制心ってとりあえず食べ物とか我慢できるかってことだよね」
「真面目かどうかを表してる?」
「目標に向けて頑張れることでしょ」
とかいろいろ意見はあるとは思いますが、そういった診断ができるアプリがありますので紹介します。
こちらですね。(アプリーチうまく使えない…)
ただ、インストールやそもそも診断が面倒な方のために下記に12個の質問をまとめましたので、質問項目のみ確認だけしたい場合はどうぞ。
一応、診断ではそれぞれ1(そう思わない)~5(そう思う)で解答をし、合計点が高いほど誠実性・勤勉性が高い(真面目)と言えます。
合計点の評価では大まかに言うと
- 衝動的
- やや衝動的
- ふつう
- やや真面目
- 真面目
といった感じに5段階に分類されます。
ではどうぞ。
-
何かに取り組んでいても、中途半端にやめてしまうことが多い
-
根気よく何かを続けられず、三日坊主になることが多い
-
自分は飽きっぽい性格だと思う
-
やると決めたら、徹底的に成し遂げる方だと思う
-
問題を深く検討せずに、実行に移してしまうことが多い
-
物事を軽率に決めたり、行動してしまうことが多い
-
物事を進めていて、うまくいかなくなると、すぐに投げ出したい気持ちになってしまう
-
物事は、論理的に筋道を立てて考える方だと思う
-
自分は怠惰で怠けがちな性格だと思う
-
旅行の計画などは、事前に細かく立てることが多い
-
物事は、目標を明確にして適切な手法で取り組む
-
仕事や勉強には一生懸命に取り組む方だと思う
皆さんいかがだったでしょうか。
私の結果は「やや衝動的」でした。
ただ私の中では「3日坊主!」というよりかは「より良いものがあったらすぐ切り替える!」という認識なんですよね(言い訳)
「だったらちょっと立ち止まってベストな選択すれば?」と言われたら完敗です…
では。
人は自分に似た人を好きになるよっていう実験
「人は自分に似ている人を好きになる!」と聞いたことがある人は多いと思います。
個人的に思い当たるのは、
- 目が細い子がタイプ(自分も細い)
- 同じ県出身の大学の友人への親しみ
- 内向的な人への親近感
- 同世代のスポーツ選手を応援しちゃう
あたりですかねー。
さて、実体験ではなく、科学ではどのように「自分と近い人に好意を抱く」といったことが示されているのでしょうか。
それではみていきましょー。
サム・ヒューストン州立大学のランディ・ガーナーは参加者に調査用紙を送り、回答の返送を頼みました。
参加者には、
が選ばれました。
要するに、送り主が伊藤太郎さんだった場合、参加者は
- 鈴木太郎、松田太郎、佐藤太郎、…
- 芳賀良太、高橋優、…
といったんじです。
さて、実験の結果はといいますと、
- 返送率は56%だった!
- 返送率は30%だった!
そうです。
思ったより差が大きいですねぇ。
これって名字が同じでも効果ありそうな気がするので、全国の佐藤さん、高橋さん、鈴木さんはいろいろと得してるんだなーとか思っちゃいますね(笑)
続きましてもうひとつ別の実験をご紹介。
2004年のジョン・ケリーとジョージ・ブッシュの大統領選のときの調査です。
まず、有権者6,000人に「自分自身」と「候補者」の性格を評価してもらいました。
まず、有権者はみんな
- ケリーは柔軟!
- ブッシュは誠実で真面目!
という同じ評価をしていました。
まぁ「のび太は不真面目!出来杉君は真面目!」は満場一致するよなーと考えればなんとなーくわかりますよね。
ところが驚きなのが、
- ケリー派は自分を柔軟だと評価した!
- ブッシュ派は自分を信頼できると評価した!
というところです。
『その科学が成功を決める』の著者リチャード・ワイズマン博士によると、
服装の好み、話し方、経歴、年齢、宗教、支持政党、酒や煙草の習慣、食べ物の好み、意見、性格、しぐさ…共通しているのがどんな点であれ、私たちは自分と似ている相手を好きになり、他の人より説得しやすいと感じる。
だそうです。
そういえばドラクエが好きな女の子がいて、それだけで親近感すごく覚えたのを思い出しました(笑)
というわけで、相手に好かれたければちょっとしたことでも共通点を探すと良い!と言えそうですねー。
まぁ無趣味な私はそれがむずかしいんですけどね…
【参考】
- 作者: リチャードワイズマン,Richard Wiseman,木村博江
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/04
- メディア: 文庫
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この本おもしろい実験がすごいたくさん載ってます。
ぱっと見うさんくさかったから最初は期待してなかったんですけどね…(笑)
【お手軽】「○○」と「△△」だけで人は変わるかもよ
いきなりですが、皆さんの「思考タイプ」を把握するために以下の質問に答えてください。
ちなみに正解はないので気軽にどうぞー。
【A】To Doリストを作ることは…
- 全てを書き出すこと
- 頭のなかを整理すること
【B】家のなかを掃除することは…
- 床に掃除機をかけること
- 快適な住まいをつくること
【C】家賃を払うことは…
- 銀行に振込みをすること
- 生活する場所を確保すること
【D】ドアに鍵をかけることは…
- 錠前にキーを差し込むこと
- 家の安全を守ること
【E】人に挨拶することは…
- 「こんにちは」と言うこと
- 相手に好意を示すこと
回答が終わりましたら、1=1点、2=2点として合計点を算出してください。
計算しましたでしょうか?
しましたたら以下に進んでください。
まず、合計点が6点以上の方。
あなたは考え込みがちで行動力に欠けていないでしょうか?
私もそうですが、あなたは日々の行動を「なぜ」という理由とともに考える傾向があります。
逆に合計点が5点以下の人は、行っていることを「何」の視点でそのまま捉える傾向があります。
さて、本題に入ります。
結論から言いますと、行動する上で何か引っかかったら
- 「何(をしよう)?」
- 「なぜ(するんだろう)?」
の(できるだけ)2つの言葉を自身に投げかけてみましょう。
「何」と考えると、
- 一歩が踏み出せる!
- 簡単に思える!
- 後延ばしがふせげる!
といったメリットがあります。
「上司に急に任された仕事、すぐにやらないといけないのはわかるけど…」
→「何をしよう?」
→「よし、とりあえず情報収集をしよう。」
「ダイエット中だからコンビニで目の前にあるスイーツを食べちゃいけない…」
→「何をしよう?」
「目の前で我慢する必要なんてないじゃん。とりあえず店の外に向かって歩きだそう。」
と、簡単に具体的な行動に移せます。
一方、「なぜ」と考えると、
- やる気が起きる!
- 自制心が高まる!
といったメリットがあります。
「電卓で計算をするだけの面倒な仕事、めんどうだなぁ…」
→「なぜやるんだろう?」
→「これは世の中のお客様に信頼に足るデータを示すためだ。」
「ダイエット中なのに甘いものが…うぅ食べたい…」(同じシチュエーションやんけ)→「なぜ我慢するんだろう?」
→「理想の身体になるためじゃないか」
と、やる気や自制心が高まります。
私は「なぜ?」と考えることが多く、やるべきことを先延ばしすることが多いです。
「なぜ?」と考えると「たしかにやる必要はあるけど、今やる必要はないわ」と逃げ道ができてしまいますしねー。
そこで、「なに」と考えると、「やるべきことは何だろう。あ、まずはあれからだな。」と行動に移し、それからだんだんとやる気がわいてきます。
「なぜ」と考えがちな人は「なに」を、「なに」を考えがちな人は「なぜ」を増やして考えるようにして、自分をうまくコントロールしましょう!
では。
【参考】
いつも親切なのが良いとは限らないぞーっていう実験
「毎日人に親切をしよう!」ってアドバイス、なんかの自己啓発本にありそうですよね。
今回は「そうとは限らないぜ!」といった実験がありましたので紹介します。
これはカリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授、ソニア・リュボミアスキーの研究。
参加者に週5回の親切を6週間にわかって続けたところ、
- 幸せな気分になった!
…のは当然ですよね(笑)
注目すべきは、
- もっとも幸福感が高まったのは、同じ日に5つの親切を行った場合だった!しかも40%も幸福感が高まった!
ってところです。
なんでこういった結果になったんだろう、謎だ。
ただ、あくまで「本人の」幸福感が高まったという結果なので、毎日親切をした方が周りからも良く思われて結果的には幸せになるかもしれませんねー。
とりあえず「親切で幸福感が高まる」というのは直感通り正しいようですが、個人的に「へーここまで効果が大きいんだ。」ってなったのが以下の実験。
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究で、参加者には5ドルまたは20ドルを与え、半数は自分のために、残りの半数は他人のためにその日のうちに使ったところ、
- 与えられた金額にかかわらず、他人のためにお金を使った人が一番幸せを感じていた!
とのこと。
じゃあ自分はこれから2000円で自分のために本を買うんじゃなくて、人のために500円使った方がいいのか…
あ、本で知ったことをブログで発信するのが自分なりの親切だな!そうしよ!(だだすべり)
【参考】
告白の成功と失敗を分けるものは?
「これは脈アリなの?」
と考えるのは恋愛あるあるですよね。
私も異性のどういった行動が脈アリなのか分かったらいいよなーって何度も思ったことがあります。
というわけで、2014年に渡邊さんが行った実験がそこそこ参考になったので紹介します。
これは告白成功群と失敗群における告白前の行動経験率(%)をしらべたものです。
要するに告白成功群が告白前に経験していたものを皆さんも多く経験していたら、うまくいく確率が高い!ってことですよね。
日本人による実験なのでけっこう参考になるかと思います。
まず、統計的に差がないものは、
- 相手の相談を聞く
- 子どもの頃の話をする
- グループで遊びに行く
- お互いの家族の話をする
- プレゼントのやりとりをする
とかとか。
「プレゼントのやりとりをするくらい親密なら告白は成功するのでは?」と思いましたが、「相手に渡されたら返さなくちゃ…」という返報性の法則によるものかと思われます。
プレゼント渡されたのに返さないのもアレですしね。
次に、統計的に差があるもの、つまり告白が成功するかどうかを見極める指標としては信憑性が高めなものは、下記の通りでした。
※かっこ内は失敗群の割合
- 特別な用がないのにメールをする:74.4%(43.8%)
- デートをする:64.1%(25.0%)
- 二人で食事に行く:64.1%(28.1%)
- 恋愛観にまつわる話をする:43.6%(18.8%)
- からだに軽く触れる:43.6%(21.9%)
- 特別な用がないのに電話をする:35.9%(12.5%)
- 二人でお酒を飲みに行く:30.8%(6.3%)
- 特別な用がないのに会う:28.2%(9.4%)
- 手をつなぐ:28.2%(3.1%)
だいたい想像通りですね。
ひとことでまとめると「カップルになる前にカップルっぽいことしてたら告白は成功する!」といった感じでしょうか。
というわけで、女性の皆さん、これらのことをすると男性に誤解されますのでご注意を。
男性の皆さん、自分からは女性の「からだに軽く触れる」ことのないようにしましょう(笑)
【参考】
カップルの破局をいちばん予測できるのは誰?
2001年にアグニューさんたちがこういったことを研究をしていましたよーということで。
これは少なくとも2週間以上交際しているカップル74組を対象に行った研究。
まず、カップルが今後交際を続けていくかどうかを
に尋ねました。
その結果、半年後21%のカップルが別れ、
- 女性側の友人が最も別れを正確に予測していた!
- カップル自身の予測が最もあてにならなかった!
そうです。曰く、
原因の一つは、男性よりも女性のほうが、自分の恋愛について友人に率直にいろいろな情報を開示して相談することが多いからだと思われます。(中略)
共通の友人は、彼らを通してカップルの相手側に情報が伝わってしまう可能性があるために、カップル自身があまり素直に情報を開示していない可能性があります。
とのこと。
たしかに私は人には恋愛事情あまり話さないですね。女の子はよく友人に話してるなーという印象。
実験では「女性側の友人が最も別れを予測できた!」となっていますが、引用したコメントを見る限り、
- カップル以外の人たちで、いちばん事情に詳しい人が最も別れを予測できる!
という認識で正しいんじゃないでしょうか。
客観的視点をもった詳しい人…ってまぁ当たり前だわな(笑)
【参考】
【ひとりごと】
こういう実験って言われてみれば「まあそうだわな」って感じなんですが、しっかり実験で証明してるのがおもしろくて好きですね。