人は自分に似た人を好きになるよっていう実験
「人は自分に似ている人を好きになる!」と聞いたことがある人は多いと思います。
個人的に思い当たるのは、
- 目が細い子がタイプ(自分も細い)
- 同じ県出身の大学の友人への親しみ
- 内向的な人への親近感
- 同世代のスポーツ選手を応援しちゃう
あたりですかねー。
さて、実体験ではなく、科学ではどのように「自分と近い人に好意を抱く」といったことが示されているのでしょうか。
それではみていきましょー。
サム・ヒューストン州立大学のランディ・ガーナーは参加者に調査用紙を送り、回答の返送を頼みました。
参加者には、
が選ばれました。
要するに、送り主が伊藤太郎さんだった場合、参加者は
- 鈴木太郎、松田太郎、佐藤太郎、…
- 芳賀良太、高橋優、…
といったんじです。
さて、実験の結果はといいますと、
- 返送率は56%だった!
- 返送率は30%だった!
そうです。
思ったより差が大きいですねぇ。
これって名字が同じでも効果ありそうな気がするので、全国の佐藤さん、高橋さん、鈴木さんはいろいろと得してるんだなーとか思っちゃいますね(笑)
続きましてもうひとつ別の実験をご紹介。
2004年のジョン・ケリーとジョージ・ブッシュの大統領選のときの調査です。
まず、有権者6,000人に「自分自身」と「候補者」の性格を評価してもらいました。
まず、有権者はみんな
- ケリーは柔軟!
- ブッシュは誠実で真面目!
という同じ評価をしていました。
まぁ「のび太は不真面目!出来杉君は真面目!」は満場一致するよなーと考えればなんとなーくわかりますよね。
ところが驚きなのが、
- ケリー派は自分を柔軟だと評価した!
- ブッシュ派は自分を信頼できると評価した!
というところです。
『その科学が成功を決める』の著者リチャード・ワイズマン博士によると、
服装の好み、話し方、経歴、年齢、宗教、支持政党、酒や煙草の習慣、食べ物の好み、意見、性格、しぐさ…共通しているのがどんな点であれ、私たちは自分と似ている相手を好きになり、他の人より説得しやすいと感じる。
だそうです。
そういえばドラクエが好きな女の子がいて、それだけで親近感すごく覚えたのを思い出しました(笑)
というわけで、相手に好かれたければちょっとしたことでも共通点を探すと良い!と言えそうですねー。
まぁ無趣味な私はそれがむずかしいんですけどね…
【参考】
- 作者: リチャードワイズマン,Richard Wiseman,木村博江
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/04
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この本おもしろい実験がすごいたくさん載ってます。
ぱっと見うさんくさかったから最初は期待してなかったんですけどね…(笑)