成績を上げるならIQよりもメタ認知の方が大事でっせ
「IQが高い!」と「IQが低い!」だったらIQが高い自分でありたいと思うのが大筋だと思います。
ただ、研究者のマーセル・ヴィーンマンによると
- 成績の約40%はメタ認知によるもの!IQは25%にすぎない!
とのことです。
IQよりも自分の思考をうまく管理できる方が大切なんですね。
というわけで、「メタ認知って何なの?」という疑問を解消していきましょー。
メタ認知って?
まず、「メタ」の意味から。
これはギリシア語に由来する接頭語で、
- ~の後の
- 高次の
- より上位の
- 超
- ~についての
といった意味があります。
つまり、メタ認知というのは、「認知についての認知」「より高次の認知」と解釈できます。
もっと詳しく言うと、
- 冷静で客観的な判断を下す、頭の中にいるもうひとりの自分
- 学習者にとって、自身の学び(認知)を1段高いところから俯瞰し、より良い方向へ導くこと
といったことをイメージしていただければと思います。
以前、長期記憶には関連付けが大事!と書きましたが、自分の学習(認知)に対してもう一人の自分が
「今わからないのはなんだろう」
「この本の内容をどう生かせばいいのか」
「著者がこの章で伝えたいのは何か」
「そもそもなぜ自分はこの本に興味をもった(もてない)んだろう」
などと質問を投げかけることで、学習内容と接点をつくりつつ思考を管理するんですねー。
というわけで、なかなか勉強や読書がうまくいかない場合は、自分自身と会話をしながら進めようと改めて思いました。
一応参考資料を。
下の方にさらに細かく書くので、混乱しない程度に読んでみてくだされー。
メタ認知で〈学ぶ力〉を高める: 認知心理学が解き明かす効果的学習法
- 作者: 三宮真智子
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2018/09/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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メタ認知を細かく分類すると…
というわけで。
メタ認知は、メタ認知的知識とメタ認知的行動から成るとのこと。
「認知するために、知識をもとに行動する」と捉えればシンプルでわかりやすいですね。
まずメタ認知的知識についてですが、私を例に挙げますと、
- 自分は難しい本を集中して読めないなぁ…(人間の認知特性についての知識)
- この本は慣れ親しんでいない分野である上、分厚いなぁ。(課題についての知識)
- よし、とりあえず最初と最後だけ読んで大まかな主張だけ理解することから始めよう。(方略についての知識)
といった感じになりますね。簡単に言うと「事前準備」って認識でOKかと。
そんで次はメタ認知的活動。事前準備(メタ認知的知識)をもとに実践するってだけです。
- よしよし、なんとなーく理解できてるな。ここは簡単だ。(メタ認知的モニタリング)
といった感じ。
まあ結局言いたいのは「自分の思考を管理しようぜ!」ということなんで、メタ認知とかいう言葉に混乱させられる必要はありません。
以上、自分自身への声かけでした(笑)