「やりたいこと」なんて見つからん!今の仕事を頑張れ!という本
「自分がやりたいことは何だろう…」
「好きなことを仕事にしたい!」
「好きだと思って取り組んでるけど、本当に好きなのか不安…」
そのように考える人、けっこういるんじゃないでしょうか。
私もよく考え込んでしまいます。
大学生になって選択肢が増え、就活が近づくにつれて「自分の好きなこと、やりたいこと」で迷いますよね。
私の場合かれこれ2~3年は考えたんですけど、なんせ好きなこと・やりたいことはなかなか見つからないし、これだ!と思っても自信がもてないんですよね(笑)
というわけで、カル・ニューポートさんの『今いる場所で突き抜けろ!』を読みました。
今いる場所で突き抜けろ!――強みに気づいて自由に働く4つのルール
- 作者: カル・ニューポート
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/12/08
- メディア: Kindle版
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仕事の満足度に関する3つの事実
①仕事に関する「やりたいこと」がある大学生はたった4%のみ!
2002年にカナダの心理学者ロバート・J・ヴァレランド率いる研究チームが大学生539人にアンケートを実施。
その結果、
- 84%が「やりたいことがある」と回答した!
ものの、そのトップ5は以下のとおり。
- ダンス
- アイスホッケー(カナダで人気)
- スキー
- 読書
- 水泳
これらは職業の選択とはあまり関係がないですよね(笑)
実際は、
- 調査結果の中で、仕事に関する「やりたいこと」は4%にも満たなかった!
とのこと。
まあ実際こんなもんですよね…
②仕事に満足している人は半分もいない
あくまでアメリカでの調査ですが、
- 2010年の時点で仕事に満足しているのはわずか45%!しかも1987年に61%を示して以来、着実に減っている!
となっています。
2019年現在ではもっと減っているんでしょうねえ。
③ある人が自身の仕事を楽しめているかどうかは、職種だけでは判断できない
現在イエール大学の組織行動学の教授であるエイミー・レズネフスキーは、彼女が大学院生のときにおもしろい調査をしています。
まず、彼女の定義をご確認ください。
- 【労働】生活費を稼ぐ手段
- 【キャリア】より高度な仕事への道
- 【天職】自分の人生、アイデンティティの一部
彼女はこの定義をもとに、大学の事務職員を調査。
おそらくですが、もともと「事務仕事をやりたい!」と心から思う人は少ないですよね。
しかし、結果としては
- 事務仕事を【労働】【キャリア】【天職】と捉える大学事務職員は、それぞれ同じ程度いた!
だそうです。
また、自分の仕事を【天職】だと考える職員の最大の特徴は、その仕事に費やした年数だったとのこと。
ようするに、長く働き、スキルが上達すれば満足できる!ってことですね。
ではどうすればいいか?
上記の3つの事実を踏まえた上でどうすればいいのか。
著者によると、タイトルにあるとおり
「今いる場所で突き抜けろ!」
です(笑)
たとえごくふつうの会社で働いていたとしても、ずば抜けて貴重なスキルを身に付けていれば人が集まり、その後やりたいことができるそうな。
私の場合、「やりたいことはなんだろう…、好きなことなんだろう…」以外にも、「自分の得意なのはなんだろう…強みはなんだろう…」とか考え込んでしまうこともあります。
けど、今いる場所で突き抜ければ、必ず強みや得意なことは見つかっていますよね(笑)
結論
私なりのまとめになりますが、
とりあえず今の仕事を頑張る!
そんで突き抜ける!
そうすりゃ強みもやりたいこともわかる!
といったかんじですね。
良い感じにモチベーションが高まりました。