自分で自分の人生をコントロールしている感覚は大事!という実験
私はこれまで運動部に所属してたんですが、振り返ると高1より高3、大学1年生より大学4年生の頃の方が満足度が高かったわけです。
そこで、「なんでだろう?」という疑問に答える実験がありましたので紹介します。
ある研究で、老人ホームの入所者に観葉植物を配り、半数には自分で手入れや水やりをするよう伝え(高コントロール群)、あとの半数には職員が植物の世話をすると伝えました(低コントロール群)。すると、その6ヵ月後、
という結果になったそうです。恐ろしいですねえ。人間はそもそも強い自己決定欲求をもって生まれるとのことで、私自身の経験を裏付ける結果となっています。
「じゃあ宗教に入って生活が縛られたりする人はどうよ?」と思うわけです。
食べ物や服装、宗教によっては結婚相手すら決められますしね。
なんと、そういったことを調べた研究もあります。
現コロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授は、2年間に渡り600人を超える宗教の信徒にインタビュー。
調査表の回答をまとめたところ、
- 宗教の信徒は楽観的で、うつ病にかかっている割合が低かった!
だそうで。シーナ・アイエンガー教授曰く、
制約は必ずしも自己決定感を損なわず、思考と行動の自由は必ずしも自己決定感を高めるわけではない。(中略)
人がコントロールというものをどう理解しているかは、その人がどのように物語を伝えられ、どのような信念を持つようになったかによって決まるのだ。
とのことです。
つまり、周りから見て制約があったとしても「自分でコントロールしているという感覚があればOK!」ということですね。
ペーペー社会人の私も仕事でしっかりコントロール感を持とうと思いました。(小学生並みの感想)
【参考】
- 作者: シーナ・アイエンガー,櫻井 祐子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/11/12
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